近未来のカンファレンス・イベントのかたち

on 2013-11-18 (3 years ago) by 石橋秀仁


Workshop du 19 juin 2013 au Domaine de Graux-95.jpg by Vousnous Design, on Flickr

近未来のカンファレンス・イベントは、講演などの受動的に享受するコンテンツから、能動的に参加するワークショップなどのアクティビティへと、その中心を移していくでしょう。

講演コンテンツの動画配信

講演コンテンツはスクーのようなアーキテクチャで、教室&遠隔の両方で、同期&非同期で提供できるようになっています。つまり、下記4通りの組み合わせ、全部アリです。便利ですね:

  遠隔 近接
同期 生放送 教室受講
非同期 VOD1 同左

カンファレンス・イベントの本質的な価値

こういう情報環境を前提にカンファレンス・イベントを再考してみましょう。すると、「集わないと、できないこと」がイベントの本質的な価値だと思えてきませんか?

具体的には、ワークショップやアンカンファレンスといったアクティビティのために人は(わざわざ)カンファレンスに集うようになるでしょう。「コンテンツ」ではなく「アクティビティ」だから、集う必要があります。2

そもそも、コンテンツだけなら「あとでPCで見ればいいや」になってしまいがちではないでしょうか。年々そういう傾向は増しているように思えます。そして、そういう欲求に抗い続けることはできません。イベントは人びとの支持を得なければ成立しませんから、いずれ人びとの欲求に従ってイベントの形態が変わっていくでしょう。

近未来のカンファレンス・イベント

アクティビティ主体のカンファレンス・イベントを、具体的に構想してみましょう:

  1. イベント当日のプログラムは全部ワークショップやアンカンファレンス3になる。
  2. 参加者には事前登録したプログラムに応じて予習講義動画が提供される。
  3. 参加者は事前に予習を済ました上で、当日のアクティビティに参加する。

事前の予習が、アクティビティの時間を充実させます。これが未来の「ふつう」になるでしょう。4

  1. VODは「ビデオ・オン・デマンド」のこと。YouTubeやニコニコ動画のように「クリックすれば動画が再生される仕組み」のことです。

  2. もちろん、コンテンツ型かアクティビティ型かに関係なく、「ほかの参加者、登壇者、運営者らとの交流」も主要な目的でしょう。

  3. 講演内容や発表者が当日まで決まっておらず、来場者が自分の話したい内容を発表する、参加者が全員でつくりあげるカンファレンス

  4. ちょっと放送大学的。放送教材、印刷教材、面接授業からなる。面接授業には「ならでは」の価値がある、という受講生の声。