思想と手法

on 2015-08-06 (2 years ago) by 石橋秀仁

インフォメーション・アーキテクトである私のモットーは「思想を実装する」(from philosophy to implementation)です。よりよい社会を実現していくために、知識を共有し、流通し、活用し、実装していくことが大事だと考えています。

「実装」(implementation)とは、「実際に使える状態にすること」です。どんなに素晴らしい思想(idea)も、有効なかたちで実装されなければ「絵に描いた餅」に終わります。私は思想を実装するための手法を大事にしています。プロジェクトの成功確率を高めるために。

もちろんアイデア自体も大事ですし、それを探索する手法もまた重要です。それはリサーチ手法や発想法だけの問題ではありません。社会を構想する思想(philosophy)の力が問われます。私はビジネスの現場に人文的教養SF的想像力を持ち込むことで、事業を大きく構想しようとしています。

私の思想の成り立ち

私の思想はプラグマティズムの影響を受けています。

私が直接的に影響を受けた思想家は、クラウス・クリッペンドルフ(デザイン学者)、リチャード・ローティ(哲学者)、野中郁次郎(経営学者)、クレイトン・クリステンセン(経営学者)、ゲイリー・ハメル(経営学者者)、リチャード・ドーキンズ(進化生物学者)、フリードリヒ・ハイエク(経済学者)、ルチアーノ・フロリディ(哲学者)、ジョン・スチュアート・ミル(哲学者)、リチャード・S・ワーマン(情報建築家)、松岡正剛(編集工学者)、東浩紀(哲学者)です。

思想のネットワーク図

関連情報

私の手法

空間的全体と時間的展開を捉えるエコシステム思考

事業環境としての「エコシステム」について、その全体像を捉えることと、時間軸上の流れ(ダイナミズム)を捉えることが重要です。私は事業構想において「知識創造理論」「デザイン思考」「システム思考」「ストーリーテリング」「破壊的イノベーション」といった道具を活用し、エコシステムについて考えています。このようなアプローチをエコシステム思考と呼んでいます。

破壊的イノベーションとデザイン思考

破壊的イノベーションとは、文字通り「既存市場を破壊してシェアを奪うイノベーション」のことです。製品やサービスが破壊的イノベーションとなるためには「シンプルさ」が必要となります。シンプルなものをつくるためには、リサーチによってユーザーを深く理解し、すぐれたデザインコンセプトを定義する必要があります。また、何度も試作と評価を繰り返す「プロトタイピング」も必要です。つまり、デザイン思考が必要なのです。

不確実性と経験主義

プロジェクトには「やってみるまでわからない」ような不確実性があります。不確実性に対しては仮説検証的なアプローチが有効です。実験を通じて知識を獲得し、不確実性を減らすということです。それは経験主義的なアプローチだといえます。私は「プロトタイピング」「アジャイル」「リーンスタートアップ」「ユーザビリティテスト」「テストマーケティング」などのアプローチを多用します。